同窓会のテーマ「LIFE」について
実行委員長の中山です。 南相馬で気づかせて頂いた大切なこと、 以下、長文になりますがお許しください。 今回は同窓会のテーマ「LIFE」についてふれてみます。
「LIFE」とても大きなテーマです。「人生、生きる、生活、特定の時間」などと広辞苑には書いてあります。あの二高時代の出逢いが今の自分を、そして此れからの自分を作り上げていると言う意味で、このテーマを採用しました。
しかし、今週末、このテーマの持つ大きな意味に改めて気付かされました。
この週末、東日本大震災で津波被害にあわれた福島県相馬市-南相馬市の慰霊供養と「相馬野馬追い祭り」のゴミ清掃ボランティアに参加してきました。
杉並区(日大二高の所在地と私の住まい)と南相馬市は災害時協定を結んでいるいわば姉妹都市の様な関係です。そんな縁から震災後にお手伝いをはじめてもう4年になります。
常磐道(今年3月にようやく開通した)を通り現地へ向かう途中のSAで休憩をした時、放射線被ばく線量告知の沿道モニタリングポストの数値表示が原発の影響を今も表していました。
途中、高速を降りて福島第一原発の横の国道6号線を北上し目的地の南相馬に到着。
現地では、仮設住宅が立ち並び、震災後4年経過しても人々はそこを生活の基盤にするしかない状態です。慰霊の場は相馬市の「伝承鎮魂祈念館」で行われました。
沿岸の公園には津波で壊されたままの遊具が放置され、その時の爪痕が4年経った今でも生々しく残されています。
2日目は「相馬野馬追」会場のゴミ片付けのお手伝いをさせていただきました。野馬追い会場にも放射能レベルを計るモニタリングポストがあります。ここにも震災の爪痕が残っています。そんな状況でも震災で被害にあわれた地元の人たちの祭りにかける強い意志と魂を感じました。伝統ある祭りを通し相馬の人々は、辛く悲しい大震災やその後の原発事故さえも吹き飛ばす勢いを見せてくれました。
祭りのお手伝いを通して感じさせて頂いたことは、どんな辛い状況でも生き続ける強い意志、これぞもう一つの大きなテーマ「LIFE」では無いかと思いました。
年一回の祭りを続けることで仲間と再び出会い励ましあったり、喜んだりと、継続していくことの中に人の繋がりを感じます。
今年、僕らも二高の先輩方から引き継いで同窓会総会を取りまとめます。野馬追で見せて頂いた伝統を同窓会いに生かし先輩から受け継いだ伝統を次の後輩たちにしっかり渡していきたいと思います。
いよいよあと4ヶ月!実行委員のみなさん、大変だけど頑張ろう。きっと素晴らしい会になる。がんばっていきましょう。